全国的には多いイメージのある浄土真宗門徒だが、50年前は馬入以外にはほとんどおらず。「祖父の代は門徒さんの数も少なくて、浄土真宗の仏具を扱っている仏具店はほとんどなかったそうです。」
街の発展とともに人口が増えて同宗派の人たちが他県他市から入ってきたこともあるが、先代住職が仏具店や葬儀屋に理解を求めるなどの地道な活動もあり、「今では門徒さんの数も5、6倍になったと思います」、と話す秦住職。
「この地区に5つあった子ども会が、3年前に1つ、2年前に2つ、今年3月には全て消滅してしまったんです。 だからこそ子どもが集える場所を考えていきたい」、と比較的若い住職は話す。
毎朝通学路を見守る安全ボランティアをしながら町内の子どもたちに呼びかけて、餅つき大会などを開いている。
夏には本堂でお参り後にカレーを作って食べたり、夜にはゲームやきもだめしをしたり…。
檀家以外の子どもも参加したことに目を細めている。
「昨今ではお寺とのお付き合いを敬遠しがちと言われますが、東京や横浜などと比べれば、平塚はまだそれほどではないと感じています。今後も地道な活動を通して地元の人たちとのつながりを広げていきたい。」
(平成18年9月) |