「お経に親しんでもらえればということがきっかけで始めて20年以上経ちます」と話す北條住職。
口コミで広がり常時7、8人の人たちが参加している。毎日通う人もいれば週に2、3度などそれぞれのペースで楽しんでいる。
般若心経や観音経といった一般的に知られた経典の解釈を説いたり読み方の指導だけでなく、時には親睦を深めて食事会を開いたり、いろいろな場所へ研修会に出かけたりもする。
「単にお経の勉強だけでなく、充実した生活が送れるような経験を得ていただければ」、と北條住職は話す。
清雲寺ではこうした檀家以外でも参加できる宗教的な行事を多数開いている。 「お経を読みたい」「座禅を体験したい」とインターネットで調べて出勤前に訪れる人もいる。
「般若心経を読みたいと思ってもどこで学んでいいか分からないという人が結構多い。是非そういう方々に活かしてもらえればと思っています。」
毎月第2土曜日の同時刻から行っているのが『坐禅会』。
坐禅を組み、境内の掃除などの作務をしたり、粥座(しゅくざ)と呼ぶ朝食を共にしたりしながら心身ともに鍛える。
しばし心を清めて自分を見つめ直す…一般の場では味わえない時間を過ごせるのもお寺ならでは。
(平成18年8月) |